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岩本 信之
北海道大学原子核反応データベース研究開発センター2016年度年次報告, p.i - ii, 2017/03
日本原子力研究所・核データセンターに配属されて以来、核データ評価研究に携わり、研究を進める上で近年感じた「研究に必要な情報の電子化による核データ評価の高速化」や「実験データの測定・解析手法に関する詳細情報の重要性」などについて紹介した。
西山 友和; 柳生 純一; 中村 誠俊; 正木 圭; 岡野 文範; 逆井 章
平成26年度北海道大学総合技術研究会報告集(DVD-ROM), 6 Pages, 2014/09
原子力機構では、幅広いアプローチ活動及びトカマク国内重点化装置計画で実施するサテライトトカマク装置(JT-60SA)の組立を開始した。JT-60SAの組立では、大型の構造物を規定された許容誤差の範囲で精度よく位置決めし設置するため、高精度で広範囲の三次元計測が可能なレーザートラッカーを使用した組立計測が必要である。組立位置はJT-60SA装置中心を原点とした絶対座標系によって管理するために、JT-60SA組立開始に先立ち、既設のベンチマークを利用し本体室の空間に架空の絶対座標系を構築した。さらに、絶対座標系をいつでも高い精度でレーザートラッカーに認識できるようにするために多くの基準点を壁や機器等に設けるとともに、2点の基準点で座標系の位置合わせを行う方法を採用した。3次元CADを使った基準点の写しと、それに伴う内在誤差の確認から、JT-60SAにおけるレーザートラッカーを用いた計測精度は、計算上0.4mm以下であることを確認した。さらに、絶対座標系へ位置合わせする際には、基準点の組み合わせによって大きな誤差が生じ、計測誤差を増大させる要因になることが明らかになった。これらの整備や誤差に対する知見を得ることにより、高精度に位置計測ができる環境が整い、JT-60SAの組立及び位置計測を順調に進めている。
成田 正邦*; 小沢 保知*; 大友 詔雄*; 沢村 貞史*; 東條 隆夫; 三角 智久*
北海道大学研究報告, 86, p.9 - 20, 1978/00
東條らによって開発されたLiF-ZnS(Ag)-polyetglene系中性子用シンチレータと球形パラフィン減速材を用いて中性子線量計が試作された。この特性はTime-fliglt法、Cf,Am-Be,D-DおよびD-T中性子を用いて測定された。裸のシンチレータの熱中性子に対する感度としては、0.9540.038〔cps/n.S.cm〕が得られ、エネルギ依存性としてはほぼ1/v特性を示した。6.1cmの減速材を用いたときは、0.5ev~1keVまでほぼ一定の計数感度が得られ、理想的な平坦カウンタの特性を示した。この結果、本シンチレーションカウンタは、i)中速から高速領域にかけての線量計およびフルエンス率測定器として有効、ii)小型サーベイメータとして空間分解能が高い、iii)入射中性子に対する方向依存性が少い、iv)中性子・線混合場での中性子測定が容易である、などの特徴をもつ有用な中性子線量計となることが実証された。